Google（グーグル）ショッピングで商品が表示されると、より多くの人の目に留まりやすくなる傾向があります。Google検索から自社の商品ページへと消費者を誘導できると、商品の販売機会を増やしたり、ブランドの認知度を高めたりする効果が期待でき、マルチチャネル販売戦略を強化することにもつながります。
この記事では、Googleショッピングの仕組みや利用方法について解説します。商品の掲載や広告活用のポイントについても見ていきますので、売上アップに役立ててください。
Googleショッピングとは？
Googleショッピングとは、Google広告の一つです。検索したキーワードに関連性の高い商品が見つけやすくなるよう、商品リストを検索ページ上部またはショッピングタブに表示する機能のことです。ショッピング広告には画像や価格、商品名、販売店舗または企業名が表示され、消費者が購入を検討する際に必要となる情報が一目でわかるようになっています。
Googleショッピングは無料で掲載できるものと、有料のGoogleショッピング広告の2つがあり、ECサイト運営者が商品を販売につなげたり、商品を見つけてもらったりするのにも効果的です。Googleショッピングに掲載された商品をクリックすると、直接商品ページへ移動できるようになっているため、消費者はスムーズに購入手続きへと進むことができます。
Googleショッピングの仕組み
Googleショッピングは、検索されたキーワードと、登録されたデータが一致する商品を表示する仕組みになっています。商品情報はデータフィードと呼ばれるファイルに格納されています。このデータフィードに含まれている単語と、消費者が検索した単語が一致すると、自動で商品が表示されます。そのため、商品情報やキーワードを正しく設定することで、より多くの消費者に自社商品をアピールすることができるようになります。
Googleショッピングを活用する5つのメリット
無料で掲載できる
Googleショッピングには無料掲載枠があります。通常、商品の広告を検索結果の上位に表示するためには、広告料を支払う必要があります。しかし、Googleショッピングの場合、無料で表示できるケースがあり、費用をかけずに商品をアピールすることができます。
ただし、無料広告は有料広告よりも表示の優先順位が低いため、売上を伸ばすためにGoogleショッピングを活用したい場合には、有料広告の利用も検討しましょう。
目立ちやすく訴求力が高い
Googleショッピングは、画像と価格、商品名が一目でわかる形式で表示されるため、目立ちやすいというメリットがあります。さらに、表示される場所がリスティング広告より上部です。ユーザーが最初に目にする位置に配置されることから、より高い訴求力があると言えます。
クリック率やコンバージョン率が高い
Googleショッピングは、クリック率やコンバージョン率が高い傾向にあります。画像を使った広告は消費者の目に留まりやすいだけでなく、検索結果の上位に表示されることから、クリックを促しやすい環境が整っています。
特定の商品名で検索する消費者は、購買意欲が高い傾向があります。さらに、Googleショッピングでは画像や価格など、購入を検討する上で必要な情報がすでに掲載されているため、コンバージョン（商品の購入）にもつながりやすいというメリットがあります。
商品ページに誘導できる
Googleショッピングを使うと、それぞれの商品ページに直接誘導することが可能です。リスティング広告などの一般的な広告では、ECサイトのトップページに誘導することが多く、商品ページにたどり着くまでに時間がかかるため、途中で離脱をしてしまう消費者も少なくありません。一方、Googleショッピングでは誘導したい商品ページに直接導くことが可能です。そのため、円滑に購入手続きを行える点で利便性に優れています。
費用対効果が高い
ウェブマーケティング企業のBruce Clay（ブルースクレイ）によると、Googleショッピング広告のクリック単価が20円と、他の広告に比べて低くなる傾向にあると報告されています。さらに、リスティング広告などに比べて競合が少ないため、入札単価を抑えやすく、高い費用対効果が期待できます。
Googleショッピング広告の始め方
Googleショッピングを始めるには、Google広告のアカウントとGoogle Merchant Center（グーグルマーチャントセンター）のアカウントを作成する必要があります。これら2つのアカウント作成が終わったら、Google Merchant Centerの管理画面から連携の手続きを行いましょう。
アカウントの準備が整ったら、商品を登録しましょう。登録の方法は以下の通りです。
- 一つずつ個別に入力する
- スプレッドシートなどに画像、価格、説明など、商品の詳細をすべて入力し、アップロードする
- オンラインショップから自動で追加する
- eコマースプラットフォームをGoogleに接続する
最後に、ショッピングキャンペーンを作成すれば、Googleショッピング広告を始められます。
Googleショッピング活用のポイント
商品情報を正確に入力する
Googleショッピングでは、フィードの情報を元に広告が配信されるため、過不足なく正確に情報を入力することが大切です。リスティング広告のようにキーワードの指定ができないことから、商品名や色、サイズ、品番などユーザーが検索時に使用する可能性のある語句を意識して使用しましょう。
使用する画像にこだわる
Googleショッピングのクリック率は画像の質に左右されます。画質の良い画像を使っているか、商品の特徴がわかりやすいか、明るさは適切かといった点に気をつけながら、消費者の購買意欲をかき立てるような画像を選定しましょう。また、掲載される際には競合他社の商品と並べられるため、商品の魅力が伝わりやすく、差別化が図れるものを選ぶのも重要です。
除外キーワードを活用する
Googleショッピングの除外キーワードを設定することで、より高い費用対効果を目指しましょう。運用開始後に、効果が低いと思われるキーワードを「除外キーワード」として設定することで、広告料を削減でき、より高い費用対効果を実現できるでしょう。
まとめ
Googleショッピングは、検索結果やショッピングタブに自社商品を掲載できる機能です。自社ECサイトなどの販売チャネルへと誘導することができるため、商品の認知度を高めたり、売上につなげたりする効果が期待できます。目立ちやすく訴求力が高いことから、クリック率やコンバージョン率も高い傾向にあり、円滑に商品ページまで消費者を誘導することができます。また、クリック単価が低く、費用対効果が高い広告を探している事業者にも的しています。無料で掲載することも可能ですが、有料広告のほうが優先的に表示されます。より効果的にGoogleショッピングを活用するには、有料広告の利用も検討してみてください。
Googleショッピングを活用する際には、商品情報を正確に入力するだけでなく、商品の特徴が伝わりやすい高画質の画像を使ったり、除外キーワードを活用したりすることで、より効果的に広告運用ができます。今回の記事を参考に、Googleショッピングを活用して、売上アップと認知度向上を目指しましょう。
Googleショッピングに関するよくある質問
Googleショッピング広告とは？
Googleショッピング広告とは、検索したキーワードに関連性の高い商品が見つけやすくなるよう、商品リストを検索ページ上部またはショッピングタブに商品を表示する広告機能のことです。
Googleショッピングに無料で商品を掲載できる？
Googleショッピングは無料で商品を掲載できます。一方で、有料広告は優先的に表示される仕組みとなっているため、効果的にGoogleショッピングを活用するために、有料広告の利用も検討する必要があるでしょう。
Googleショッピングが表示されない理由は？
Googleショッピングで商品が表示されない場合、以下の原因が考えられます。
- 審査中である
- Google広告やGoogle Merchant Centerのアカウントに関する問題が起きている
- 商品が「保留中」や「不承認」になっている
- 商品の公開状態が「非公開」になっている
- 他のキャンペーンや広告グループとターゲティングが類似している
表示されない理由はこの他にも考えられるため、Google広告のヘルプページを参考にしてください。
文：Masumi Murakami
