在宅勤務やテレワークには、通勤時間の削減や柔軟な働き方によるストレス軽減など、働く人にとって多くのメリットがあります。また在宅でできるビジネスの多様化にともなって、会社員だけでなく、個人事業主やスモールビジネスオーナーも在宅で仕事をするケースが増えています。
しかし実際に在宅勤務を始めてみると、集中力が続かなかったり、在宅勤務を効率化するどころか全く生産性があがらなかったりして、かえってストレスを感じている方も少なくありません。
この記事では、ストレスを溜めない在宅勤務のコツを7つ紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
在宅勤務のコツ7選

専用の作業スペースを設ける
自宅に仕事用の専用スペースを作りましょう。自宅で仕事をすると、プライベートと仕事の境界線があいまいになり、それがストレスを溜める要因になります。ワークライフバランスを保つうえでも、仕事とプライベートの空間を分けたり、ホームオフィスレイアウトを最適化したりすることが欠かせません。もし十分なスペースが確保できなければ、パーテーションで区切ったり、生活感のあるものは収納して仕事中は目につかないようにする工夫をしましょう。
在宅勤務向けのアイテムを導入する
テレワーク人口の増加に伴って、在宅勤務の生産性を向上させるアイテムのラインナップも豊富になりました。例えば以下のようなアイテムを活用することで、ストレスを軽減させたり、集中力アップや作業スピードの向上を図ったりできます。
- ダブルモニター
- ノイズキャンセリングヘッドホン
- 遮音マット
- 昇降式デスク
- ノートパソコンスタンド
- 外付けキーボード & マウス
- エルゴノミクスオフィスチェア
適度に仮眠・休憩をとる
適度な時間で仮眠や休憩をとることで、ストレスを軽減したり、集中力や生産性を高めたりすることができます。仮眠は脳が情報を整理する機会になるため記憶力や学習効果を強化すると言われており、休憩をはさむことで疲労感が和らげばエラーを防ぐことにつながります。在宅勤務における仮眠と休憩のルールについては、例えば以下のようなものがあります。
- 仮眠:時間は15〜30分で設定し、15時までに済ませる。姿勢は座った状態で、アイマスクを着用して光を遮断する
- 休憩:時間管理ツールのポモドーロ機能を活用し、50分業務したら10分休憩するなどのタイムマネジメントを徹底する
タスク管理を徹底する
ストレス軽減において、タスク管理を徹底することも非常に重要です。在宅勤務によって出勤と退勤の意識が希薄になり、集中力が欠如することで夜遅くまで仕事を続けてしまうという人も少なくありません。ぜひ以下の項目を踏まえつつ、タスク管理アプリも利用して日々のスケジュールを最適化しましょう。また作業を中断することが集中力の低下や業務の遅延につながるため、立てた予定以外のことになるべく着手しないことも重要です。
- タスクを細分化する
- 時間のかかるタスクを把握する
- 優先度と緊急度を踏まえて管理する
- できる限り余裕のあるスケジュールを作成する
- スケジュールを可視化する
- 定期的な振り返りを行う
コミュニケーションを増やす
チームで仕事をしている方は、社内でのコミュニケーションを意識的に増やすようにしましょう。在宅勤務やテレワークは、出社時と比べてチームのメンバーと関わる機会が減るため、情報共有の不足によるトラブルやモチベーションの低下などが起こりがちです。以下のようなテレワークアプリを上手く活用して、在宅勤務のモチベーションを高めてみてください。
- タスク管理アプリ:メンバーごとの業務予定を可視化したり、共有したりする
- コミュニケーションツール:テキストコミュニケーションや音声通話機能を積極的に用いる
- ウェブ会議ツール:顔出しでコミュニケーションをとる
ルーティンを取り入れる
在宅勤務のなかに習慣的なルーティンを取り入れることで、ストレス軽減や、やる気・集中力の向上につながります。在宅勤務の場合は自身で1日の動きを管理することから、意識的に気持ちを切り替えたり、リフレッシュするための時間・取り組みを日々の中で作るといいでしょう。在宅勤務の場合のルーティンとしては、以下のようなものがあります。
- 決まった時間に起き、カーテンを開けて太陽の光を浴びる
- 仕事前にコーヒーや水を飲む
- 軽いストレッチや散歩で体を動かす
- 音楽を聴く
- 日記を書く
- 深呼吸や瞑想の時間を設ける
- オフィスカジュアルに着替える
- 休憩時間にシャワーを浴びる
運動習慣を設ける
運動習慣は将来のためだけではなく、仕事の集中力を上げるような即効性のあるメリットももたらします。軽いストレッチや少し歩いてみる程度でも、日々運動する時間も設けましょう。在宅勤務における運動習慣の重要性は以下のとおりです。
- 長時間の座りっぱなしを防ぐ:座る時間が長いと、血流の悪化や糖尿病など様々な病気のリスクがあがる
- 筋力の低下を防ぐ:筋力が低下すると、基礎代謝量や免疫力などが低下する
- 生産性を向上させる:運動不足は集中力の欠如を引き起こしたり、体力不足によって1日でできる仕事量が減る恐れがある
- メンタルヘルスを改善させる:外に出ない、運動しないことが続くと脳内のセロトニン分泌に悪影響を及ぼし、不安障害やうつ病を引き起こす可能性が高まる
まとめ
在宅勤務は多くのメリットをもつワークスタイルですが、うまく使いこなさなければ逆にストレスを大きくする要因になってしまうこともあります。まずは専門のスペースを設けたり、在宅勤務向けのアイテムを揃えたりして、仕事とプライベートにメリハリをつける環境を整えていきましょう。
また仮眠・休憩やルーティン、運動を取り入れてセルフケアに注力することも重要です。チームメンバーで同様のタスク管理ツールを用いて、予定や作業の進捗を共有できればコミュニケーションの機会を増やすことができるかもしれません。こうした在宅勤務のコツを実践しながら、自分に合った働き方を見つけてみてください。
在宅ワークに関するよくある質問
ストレスを溜めない在宅勤務のコツは?
- 専用の作業スペースを設ける
- 在宅勤務向けのアイテムを導入する
- 適度に仮眠・休憩をとる
- タスク管理を徹底する
- コミュニケーションを増やす
- ルーティンを取り入れる
- 運動習慣を設ける
在宅勤務でストレスを感じる主な原因は?
- 孤独感
- コミュニケーション不足
- 運動不足による身体的・精神的ストレス
- 仕事とプライベートとの区別がつかない
- 長時間労働になりやすい
- 不適切な作業環境
- ワークライフバランスが保ちずらい
在宅勤務を効率化するアイテムの例は?
- ダブルモニター
- ノイズキャンセリングヘッドホン
- 遮音マット
- 昇降式デスク
- ノートパソコンスタンド
- 外付けキーボード & マウス
- エルゴノミクスオフィスチェア
テレワークと在宅勤務の違いは?
- テレワーク:チームメンバーや拠点と離れて(Tele)業務を行うワークスタイルです。総務省では、「ICTを活用して時間や場所を有効活用する働き方」と定義しています。
- 在宅勤務:自宅を就業場所として、出社せずに業務を行う働き方です。
文:Ryutaro Yamauchi





